福岡県への旅行と言えば、天神や博多、中洲であったり、ヤフオクドームなどが有名で、これらを思い浮かべるひとも多いかもしれません。
実は福岡県周辺には8つの離島があり、それぞれ魅力があふれる観光地となっています。
たくさんの魅力ある離島のなかでも、粕屋郡にある「猫島」としても有名な相島、宗像市にある大島、地島について、渡船でのアクセス情報を詳しくご紹介します。
※掲載情報は2023年5月時点のものです。
相島(あいのしま)
最初に、「猫島」としても有名な相島(あいのしま)をご紹介します。
相島は福岡県糟屋郡新宮町にある島で、たくさんの猫がいることから「猫島」としても有名です。新宮町からおよそ8km離れたところにあり、新宮港からフェリーで17分で行くことができます。
猫島としてとても有名ですが、万葉集などにも歌われ、歴史ある島、自然豊かな島として、多くの観光客が訪れる人気の島です。
それでは相島の観光スポットをご紹介します。
相島積石塚群
古墳時代に作られた古墳群です。その数250基以上で、500mに渡って古墳が広がっています。古墳は土を盛り上げて作るのが一般的だった時代に、石を積む挙げて作られた古墳はとてもめずらしいもの。現在は国の指定史跡にされています。
基本情報
福岡県粕屋郡新宮町大字相島長井浜
092-962-0238(新宮町役場 産業振興課)
アクセス:JR福工大前駅からバスで10分
入場料:なし
利用可能時間:終日
鼻栗瀬(めがね岩)
新宮町のシンボルであり、フォトスポットとして人気の鼻栗瀬。通称めがね岩と呼ばれています。メガネのレンズのように真ん中がくり抜かれた奇岩です。先ほどの相島積石塚群からも見えるので、セットで回るのがおすすめ。
この周辺は釣りの人気エリアにもなっており、多くの人が釣りを楽しんでいます。
基本情報
福岡県糟屋郡新宮町相島
092-962-0238(新宮町役場 産業振興課)
アクセス:JR福工大前駅からバスで10分
入場料:なし
利用可能時間:終日
相島へのアクセス
相島へは、新宮町が運営している「渡船しんぐう」が、新宮港と相島港を結んでいます。
乗船の際は予約は必要ありません。週末や休日、連休などに乗船客が多数の場合は、乗船ができないことがありますので、早めに待合所に行くといいでしょう。
波浪などによる欠航については、相島発時間の30分前に決定されることとなっています。
運賃
新宮港発は新宮渡船待合所にて、相島港発は相島渡船待合所にて乗船券を購入できます。
<通常運賃>
•大人片道:480円
•小児片道:240円
小児料金は、小学生以下に適用され、そのうち未就学児においては、大人の同伴者1名につき、1名が無料です。(ただし団体の場合は除く)
また、1歳未満の小児は無料となっています。
<団体・障がい者割引・回数券>
詳細はこちら(公式HP)
<荷貨物運賃>
•小荷物運賃
10kg以下:80円
10~20kg以下:160円
20~30kg以下:240円
•受託手荷物運賃
三辺の合計が200cm以下、重量が30kg以下のもの 80円
•自転車
310円
自転車に関しては、土日、祝日は乗せることができないので注意しましょう。
平日でも運搬スペースの関係上、断られる場合があります。
時刻表
3月1日~10月31日、11月1日~2月末日で運航数と時刻が異なっています。
3月1日~10月31日
相島発 / 新宮発
7時00分 7時50分
8時40分 9時20分
10時50分 11時30分
13時50分 14時30分
16時00分 16時40分
17時30分 18時10分
11月1日~2月末日
相島発 / 新宮発
7時00分 7時50分
8時40分 9時20分
10時50分 11時30分
13時50分 14時30分
17時00分 17時40分
「渡船しんぐう」の問い合わせ先
新宮町役場 産業振興課
092-962-0238
相島渡船待合所
092-963-0304
大島(おおしま)
大島は、福岡県宗像市にある「大島」と「沖ノ島」の二島からなる、福岡県内で最大の離島です。
筑前大島とも呼ばれています。海に囲まれた自然が美しい島でありながら、歴史豊かな島で、「神守る島」とも呼ばれる島です。
先程ご紹介した相島と同じく、港から島まではフェリーで20分ほどで行くことができます。世界遺産などの見どころがたくさんあるだけでなく、海水浴場や遊歩道などの観光施設も充実しています。フェリーターミナル内に観光案内所がありますので、到着後立ち寄ってみましょう。
宗像大社中津宮
宗像大社中津宮は天照大神(あまてらすおおみかみ)の御子神(みこがみ)、三柱の姫神の次女である湍津姫神(たぎつひめのかみ)がまつられている中津宮です。境内に天の川が流れ、七夕の発祥の地とされていて、縁結びのご利益がある地としても有名です。8月には、大島七夕まつりが開催されます。
基本情報
福岡県宗像市大島1811
0940-62-1311(宗像大社社務所)
アクセス:大島港から徒歩5分
入場料:なし
利用可能時間:終日
沖津宮遙拝所
「神宿る島」と呼ばれる沖ノ島を拝するために建てられたものです。沖ノ島は、かつてから一木一草一石たりとももちだしてはいけないこととなっており、いまもなお、古くからのそのままの姿を残し、島そのものがご神体となっています。女人禁制で、年に一度開催される大祭以外は立ち入ることが禁止されているため、大島から参拝するために建てられたものです。
基本情報
福岡県宗像市大島1293
0940-62-1311(宗像大社社務所)
アクセス:大島港からバス約10分/徒歩30分
入場料:なし
利用可能時間:終日
大島へのアクセス
大島へのアクセスをご紹介します。大島へは、神湊渡船ターミナルから宗像市営フェリー「おおしま」が1日5便、旅客船「しおかぜ」が1日2便運行されています。
所要時間は、フェリー「おおしま」は約25分、旅客船「しおかぜ」は約15分となっています。予約はできず、先着順の乗船となります。
旅客船「しおかぜ」では、大きな荷物、自動車、バイク、自転車の航送はできません。また、もし自動車の航送がある場合は事前予約が必要です。
時刻表
・神湊渡船ターミナル発
第1便 7時40分 フェリー「おおしま」
第2便 9時25分 フェリー「おおしま」
第3便 11時15分旅客船「しおかぜ」
第4便 13時50分 フェリー「おおしま」
第5便 15時30分旅客船「しおかぜ」
第6便 17時10分 フェリー「おおしま」
第7便 19時00分 フェリー「おおしま」
•大島渡船ターミナル発
第1便 6時50分 フェリー「おおしま」
第2便 8時35分 フェリー「おおしま」
第3便 10時15分旅客船「しおかぜ」
第4便 13時00分 フェリー「おおしま」
第5便 14時40分旅客船「しおかぜ」
第6便 16時20分 フェリー「おおしま」
第7便 18時00分 フェリー「おおしま」
運賃
フェリー「おおしま」、旅客船「しおかぜ」ともに同じ料金となります。乗船券はターミナル内にある自動券売機で購入することができます。
<通常運賃>
大人片道:570円
小児片道:290円
<団体・障がい者割引・回数券>
詳細はこちら(公式HP)
<荷貨物運賃>
受託手荷物がある場合は、荷貨物運賃の支払いが必要です。
三辺の合計が200cm以下、重量が30kg以下のもの210円
「おおしま」「しおかぜ」問い合わせ先
大島渡船ターミナル
0940-72-2535
地島(じのしま)
最後に地島(じのしま)をご紹介します。
福岡県宗像市鐘崎から2kmの場所にあり、最初にご紹介した相島と同じく、地島もたくさんの猫がいることで知られる「猫の島」です。殿様井戸や殿様波止などの史跡も残る、歴史豊かな島です。
椿油が特産となっており、島内には多くの椿園が見られます。12月から3月にかけては、とても美しい花が咲きます。「つばきロード」と名付けられたウォーキングコースや、複数の展望台など、美しい絶景が楽しめる観光スポットの多い島です。釣りも人気で、おいしい魚が食べられます。
地島の観光スポットは、ぜひ景観を楽しんでください。
沖ノ島展望台
地島の遠見山といういちばん高い山頂にある展望台です。晴れた日には沖ノ島も一望できる景色は圧巻。
近くには黒田藩番所跡もあるので、ぜひセットで回ってください。
基本情報
〒811-3511
福岡県宗像市地島415-25
0940-62-3811(宗像観光協会)
アクセス:厳島神社から徒歩40分(遠見山遊歩道)
入場料:なし
利用可能時間:終日
厳島神社
泊港にほど近い場所にある厳島神社。地島にある厳島神社は、広島にある厳島神社より先に勧請されたと社伝に残されています。
宗像三女神を祀っており、地島の祇園三笠は厳島神社が出発地点です。
基本情報
〒811-3511
福岡県宗像市地島183
0940-62-3811(宗像観光協会)
アクセス:泊港の目の前
入場料:なし
利用可能時間:終日
地島へのアクセス
先程ご紹介した大島へのフェリーが出ている神湊渡船ターミナルから旅客船「ニューじのしま」が運航しています。
地島には神湊渡船ターミナルから所要時間が15分の泊港と、そこから10分の白浜港があります。
旅客船は毎日運航されていますが、地島航路のフェリー便は、第2、第4水曜日のみ運航されており、泊港への停泊はありません。
乗船の予約はできず、先着順の乗船となります。
時刻表
神湊渡船ターミナル発
便名 / 神湊発 / 泊発
第1便 7時45分 8時00分
第2便 10時05分 10時20分
第3便 12時20分 12時35分
第4便 15時10分 15時25分
第5便 16時40分 16時55分
第6便 18時20分 18時35分
フェリー 第2、第4水曜日のみ神湊発9時15分
•地島発
便名 / 白浜発 / 泊発
第1便 6時45分 6時55分
第2便 8時40分 8時50分
第3便 11時30分 11時40分
第4便 14時10分 14時20分
第5便 15時55分 16時05分
第6便 17時30分 17時40分
フェリー 第2、第4水曜日のみ白浜発10時25分
運賃
<通常運賃>
白浜~神湊、白浜~泊、および泊~神湊で料金が異なります。
各種割引については、大島行き運賃と全く同じ体系となっていますので、上記大島行き運賃の割引詳細をご参照ください。
大人:白浜~神湊 410円 / 白浜~泊 130円 / 泊~神湊 380円
小児:白浜~神湊 210円 / 白浜~泊 70円 / 泊~神湊 190円
<荷貨物運賃>
受託手荷物がある場合は、荷貨物運賃の支払いが必要です。
三辺の合計200㎝以下で重量が30㎏以下のもの 110円
<回数券(11枚綴り)>
購入日から60日間有効。
•大人:5,700円
•小児 :2,900円
•大人:白浜~神湊 4,100円/白浜~泊 1,300円/泊~神湊 3,800円
•小児:白浜~神湊 2,100円/白浜~泊 700円/泊~神湊 1,900円
「ニューじのしま」の問い合わせ先
神湊渡船ターミナル
0940-62-3494
まとめ
観光客にも人気の、相島、大島、そして地島へのフェリーの詳細をご紹介しました。
離島というと行くのに少し大変そうなイメージもありますが、福岡県周辺の離島は中心地からのアクセスの良い港が多いため、フェリーで気軽に訪れることができます。今回ご紹介した3島はそれぞれ違った特色があり、どれもとても魅力的な島です。
ゆったりとした時間を味わうことができる、いつもとは一味違う福岡旅行に出かけてみませんか?